1. ビスホスホネート系製剤
例: フォサマック、ボナロン、ボンビバ、ダイドロネル、ボノテオ、リカルボン、アクトネル、ベネット、アレンドロン酸、 リセドロン酸
・骨密度改善効果:
脊椎:約3~7%/3年間、大腿骨近位部:約2〜5%/3年間
・骨折予防効果:
脊椎:40~70%減少
非脊椎:20~30%減少
2. デノスマブ(抗RANKL抗体)
例: プラリア
・骨密度改善効果:
脊椎:約6~10%/3年間
大腿骨近位部:約3~6%/3年間
・骨折予防効果:
脊椎:約68%減少
非脊椎:約20%減少
大腿骨近位部:約40%減少
3. PTH(副甲状腺ホルモン)製剤
例:フォルテオ、テリボン、アバロパラチド
・骨密度改善効果:
脊椎:約8~15%/1~2年間
大腿骨近位部:約3~5%/1~2年間
・骨折予防効果:
脊椎:約65~80%減少
非脊椎:約40〜50%減少
4. ロモソズマブ
例:イベニティ
・骨密度改善効果:
脊椎:約13%/1年間
大腿骨近位部:約6%/1年間
・骨折予防効果:
脊椎:約73%減少
非脊椎:約25%減少
大腿骨近位部:約40%減少
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治療効果のまとめ
骨密度の改善は治療薬により異なりますが、使用開始後1~2年で明確な増加が期待できます。また、骨折予防効果は治療開始6ヶ月以降から顕著になります。
です。
注意点
治療効果は、患者の年齢、性別、初期の骨密度、既往歴、栄養状態、生活習慣などによって大きく異なります。
重要なことは、定期的に骨密度を測定し、医師と相談しながら治療を継続することです。
今回、骨粗鬆症治療薬の骨密度や骨折予 防の改善効果についてまとめました。
「骨強度=骨密度+骨質」のため、骨密度 自体の増減より骨折予防効果を重要視す ることが大事です。
骨粗鬆症は、治療による骨折予防効果が 非常に高いです。骨折を防ぎ、健康寿命 を延ばしましょう!