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外傷とは

日常生活やスポーツ中、あるいは事故などで、体に外部からの力が加わることで生じる損傷を「外傷」といいます。いわゆる「ケガ」のことです。整形外科では、骨、関節、筋肉、腱、靭帯など、体を支え動かす「運動器」に関わる様々な外傷の診断と治療を行います。
「こんなケガ、症状はありませんか?」 - 整形外科にご相談ください
以下のような場合は、自己判断せず、お早めに整形外科を受診することをお勧めします。適切な診断と治療が、後遺症を防ぎ、早期回復につながります。
傷がある場合
- 切り傷、擦り傷、刺し傷ができた。
- 出血が止まらない、または止まっても傷が深い・汚れている。
- 傷の周りが赤く腫れて熱を持っている。(感染の疑い)
痛み・腫れがある場合
- 転んだり、ぶつけたりした後、特定の場所が強く痛む、腫れている。
- 押すと激痛が走る。
- 痛みがなかなか引かない、徐々に強くなる。
見た目や動きの異常
- ぶつけた部分が変形している、明らかに普段と形が違う。
- 関節が不自然な方向に曲がっている。
- 手足が動かせない、または動かすと激痛が走る。
- 関節以外の場所がグラグラ動く感じがする。
その他の症状
- 手足にしびれがある。
- 皮膚の色が変わっている。(青紫色など)
- 強い衝撃を受けた後、めまい、冷や汗、意識が遠のく感じがする。
整形外科で扱う主な外傷の種類
切り傷(切創)
包丁やガラス片などで皮膚が切れた状態です。
傷の深さによっては、神経や腱(スジ)を損傷している可能性があり、縫合処置が必要になることもあります。放置すると傷跡が残ったり、機能障害につながることもあります。
擦り傷(擦過傷)
転倒などで皮膚がすりむけた状態です。
傷口に砂やアスファルト片などの異物が入り込んでいる場合、感染や色素沈着(傷跡が黒く残る)の原因となるため、洗浄などの適切な処置が必要です。
刺し傷(刺創)
釘やガラス片などが刺さった状態です。傷口は小さくても深くまで達していることがあり、神経や血管を損傷したり、異物が内部に残ってしまうことがあります。
破傷風などの感染症リスクも考慮が必要です。
打撲(打ち身)
体を強くぶつけたことで、皮膚の下にある筋肉や血管などが損傷した状態です。
内出血によるあざ(青あざ)や腫れ、痛みを伴います。
強い打撲の場合、骨折を伴っていることもあるため注意が必要です。
捻挫
関節に強い力がかかり、靭帯(骨と骨をつなぐ組織)が伸びたり、部分的に切れたりした状態です。
足首や手首、指などによく起こります。「たかが捻挫」と思われがちですが、適切な治療やリハビリを行わないと、関節の不安定感や痛みが後遺症として残ることがあります。
骨折
骨にひびが入ったり、折れたり、欠けたりした状態です。
強い痛みと腫れ、変形を伴うことが多いですが、見た目には分からなくても骨折している場合もあります。
正確な診断に基づき、適切な固定や治療を行わないと、骨がずれたまま固まったり(変形治癒)、うまくつかなかったり(偽関節)する可能性があります。
外傷の治療法
診察と必要な検査(レントゲン、超音波エコーなど)でケガの状態を正確に診断し、適切な治療を行います。
処置
傷の洗浄、消毒、縫合、異物除去などを行います。
固定
骨折や捻挫などに対して、ギプス、シーネ、装具などを用いて患部を安静に保ちます。
薬物療法
痛みを和らげる消炎鎮痛薬(内服、外用)、感染予防のための抗菌薬などを処方します。
リハビリテーション
医師の指示のもと、理学療法士が運動療法(関節可動域訓練、筋力トレーニングなど)や物理療法(温熱、電気治療など)を行い、機能回復と早期の社会・スポーツ復帰をサポートします。
注射
痛みが強い場合や、特定の部位の炎症を抑えるために、注射療法を行うことがあります。
手術
骨折のずれが大きい場合、靭帯や腱が完全に断裂している場合、傷が深く重要な組織を損傷している場合などには、手術が必要となることがあります。手術が必要な場合は、連携する病院をご紹介し、症例によっては院長自身が執刀を担当します。
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ケガをされた際は、「これくらい大丈夫だろう」と自己判断せず、お早めに当院にご相談ください。